城山仮設広場に掲示されている公園ルール
武蔵野市には市立公園がたくさんありますが、使用ルールについては明確にされていない部分が多いです。
基本的に市は、「市民の行動を制限したくない、市民のモラル・マナーによって運営していきたい」と考えているようです。
たのしく なかよく あそびましょう
公園ごとに内容が違う看板
モラルやマナーを守ろう
まずは、他の公園利用者や近隣住民の迷惑になることはやめましょう。
具体的な決まり以前に、人としてのモラルやマナーを守るのが大前提です。
武蔵野市立公園条例を守ろう
「武蔵野市立公園条例」の第5条によって以下の行為が禁止されています。
- 市立公園の土地又は物件を損傷し、又は汚損すること。
- 植物又は土石類を採集し、又は損傷すること。
- 鳥獣類を捕獲し、又は殺傷すること。
- 広告宣伝をすること。
- 営利行為をすること。
- 上記に掲げるもののほか、市立公園の管理上指示した事項及び管理に支障がある行為をすること。
公園条例で禁止されているのは、ごく一般的な内容です。
6号にあるとおり、この他に指示されたものも禁止となります。
公園ごとの注意書き・指示を守ろう
各公園ごとに、張り紙や立て看板などで「禁止」「注意」「お願い」などが記されています。
「武蔵野市 緑のまち推進課」と記名されているものが現行のルールだと思って間違いないでしょう。
「緑のまち推進課」は、平成24年4月からの課名。
それ以前の「緑化公園課」や「緑化環境センター」と記された看板のルールは、微妙に現状とそぐわない可能性があります。
とはいえ、残されているものは守る分には問題にはならないでしょう。
花火やBBQはできるの？
たき火や花火について書かれた南町苗木畑公園の看板（2020/9/15撮影）
花火は全面禁止
花火については、武蔵野市公式ホームページで明確に禁止されています。
現在、公園利用者や近隣住民の安全確保のため、花火を含めて、市内公園での火の使用は禁止しています。
公園によっては、「大きな音の出る花火は禁止します」などと書かれた看板が残っていることがあります。
つまり「小さな音の花火はOK」と読み取れますが、これは古い看板なので注意。
市のホームページに書かれている以上、市立公園での花火は全面禁止です。
井の頭公園は花火OKの場所も
都立公園である井の頭公園では、花火の種類・季節・時間・場所の条件はありますが花火ができます。
花火のできる場所は5箇所（いずれも三鷹市）が指定されています。
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吉祥寺近辺で花火ができる場所！井の頭公園の指定箇所まとめ
吉祥寺エリアで花火ができる公園は井の頭公園だけです。 武蔵野市も三鷹市も、市立公園は火気禁止のため花火ができません。 ですが井の頭恩賜公園は東京都が管轄する都立公園なので、市立公園とはルールが違うんで ...
バーベキューも禁止
火の使用が禁止なので、市立公園でのたき火、バーベキューなども当然禁止です。
鎌田公園というBBQ可能な市立公園がありましたが、2019年5月15日に閉鎖しました。
武蔵野中央公園にBBQ広場があります
武蔵野中央公園バーベキュー広場（2020/10/24撮影）
都立公園の武蔵野中央公園には無料で使えるバーベキュー広場（要予約）があります。
利用期間は3月1日～11月30日まで。1ヶ月前から予約できます。
直火不可、カセットコンロ不可、水場での汚れ物洗い不可、ゴミ捨て不可、道具のレンタルなし。
器材レンタル、食材販売があるので手ぶらでバーベキューが可能です。🍖
タバコは吸えるの？
野鳥の森公園の禁煙マークの看板（2020/10/24撮影）
全面禁煙との表記なし
武蔵野市は、吉祥寺駅・三鷹駅北口・武蔵境駅周辺を路上禁煙地区に指定していますが、市立公園を全面禁煙とはしていません。
武蔵野市公式ホームページで火の使用は一律禁止としているものの、公園での喫煙については触れていません。
禁煙の張り紙がある公園はNG
全面禁煙でなくとも禁煙の注意書きが貼られている公園は多く、当然そういった公園では喫煙NG。
注意書きの内容は実にさまざま。いくつか紹介すると次のとおり。
「公園内禁煙」「お願い 公園内は火気厳禁 喫煙は、ご遠慮ください」「喫煙 No Smoking!!」「注意 公園内は煙草や花火など火気の使用が出来ません火気厳禁です！」「お願い 公園内は火気厳禁です。喫煙はご遠慮ください。他の公園利用者・近隣の方の迷惑となります。」
表記に統一性がありません。おそらく苦情の多い公園に注意書きを貼っていると思われます。
火気厳禁が理由なら加熱式タバコならOKと考えることもできますが、トラブルを避ける意味でも止めておきましょう。
18歳未満の児童がいる場合もNG
東京都には2018年4月1日に施行された「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」があります。
罰則は定められていませんが、都民は子ども（18歳未満の児童）に受動喫煙をさせないように努めなければなりません。これは自宅でも路上でも公園でも同じです。そして、加熱式タバコも対象に含まれています。
禁煙の注意書きがない公園だとしても、園内に18歳未満の児童がいるときには加熱式タバコを含め喫煙は控えましょう。
三鷹市の管理する公園は禁煙
ちなみに、三鷹市の場合は「三鷹市受動喫煙防止条例」によって三鷹市の管理する都市公園、児童遊園、広場及び緑地は禁煙と定められています。さらに隣接する路上も禁煙です。
公園の敷地から一歩出て吸う人が出ないように、隣接する路上も禁煙としていると思われます。
武蔵野市の場合は、禁煙の公園からでも一歩出れば吸えてしまいます。
三鷹市は受動喫煙防止に積極的で、今後指定される喫煙禁止区域においては、命令に従わなかった人には「2,000円の過料を課すことができる」としています。
都立公園は喫煙可能
井の頭恩賜公園などの都立公園は、受動喫煙の恐れが無ければ喫煙可能です。
携帯灰皿を使う、歩行喫煙をしないなどしっかりマナーを守りましょう。
公園の禁煙化を政策に掲げている市議会議員もいるので、今後議論が進むことを期待します。🚭
ボール遊びは出来るの？
ボール遊びについて書かれた東町防災広場の看板（2020/9/15撮影）
小学生以下の柔らかいボール遊びはOK
武蔵野市公式ホームページでは、ボール遊びのできる公園を紹介しています。
これらの広場では、小学生以下および親子でのボール遊びができます。
他の公園ではボール遊びができないのかといえば、そんなことはありません。
例えば「中町北公園」にはバスケットゴールがひとつあり、9時～17時までバスケットボールができます。
他にも小さなグラウンドが併設されている公園がいくつかあります。
そういった公園内には注意書きが貼ってあり、内容は基本的に次の通りです。
- 中学生以上のボール遊び禁止
- 硬球など危険な硬いボールでの遊び禁止
- 硬いバットやゴルフクラブなど道具の使用禁止
- 試合・競技形式でのボール遊び禁止
- フェンスや壁にボールを当てることの禁止
- 公園からボールが出ないように注意
- 他人の迷惑にならないように注意
ほとんどの公園では、幼児が柔らかいボールを使って親と遊ぶくらいのことは許容されていると考えられます。
逆に、注意書きがない公園でも中学生以上がボール遊びをするのは止めましょう。
みんながマナーを守っているから注意書きがないだけと考えるのが自然です。
また、小さな公園や交通量の多い道の近くの公園などではボール遊びを控えましょう。
中学生以上がボールで遊べる屋外施設も
市立公園は基本的に中学生以上のボール遊び不可ですが、他の施設では可能なところもあります。
- 東部スポーツ広場（JR高架下、無料）
- 武蔵野市立緑町スポーツ広場（高校生以上有料）
- 武蔵野中央公園スポーツ広場（無料、要予約）
武蔵野中央公園は都立公園ですが、スポーツ広場の管理は武蔵野市
井の頭公園は親子でのキャッチボール程度ならOK
都立公園の井の頭恩賜公園は、「周りの公園利用者に迷惑が及ばない、親子でのキャッチボール程度であれば可能です。」となっています。
ゴルフの練習は禁止です。
市内に在住・在勤・在学している人が利用可能です。団体の場合は市外の人が2分の1未満ならOK。🏫
動画や写真は撮っていいの？
撮影許可は武蔵野市観光機構「武蔵野市フィルムコミッション」で
映像・写真撮影の許可について
公園内に撮影禁止の張り紙はありませんが、市立公園での撮影の許可手続きは、武蔵野市観光推進機構「武蔵野市フィルムコミッション」が行っています。
「公衆の公園の利用に支障を及ぼさない範囲で実施すること」などが条件なので施設使用料は発生しませんが、フィルムコミッション料金（4時間毎に10,000円+税）がかかります。
撮影許可申請がいらないケースも
常識的に考えて、公園で遊んでいるところを撮影するだけのプライベート写真や、趣味の花の写真などでは許可はいらないでしょう。
ただ武蔵野市の公式ホームページでは、どんな場合に撮影許可申請がいらないのかまったく説明がありません。
そのためどんな撮影であってもその都度問い合わせるというのが優等生的な回答となります。
テレビ・映画・出版物などの撮影は申請すべきなのは分かります。
では写真をSNSやブログに掲載する場合は？ 動画をYouTubeにアップする場合は？
「武蔵野市立公園条例」で営利行為は禁止されているので、商用利用かどうかで判断するという考え方もあります。
広告を貼っているブログへの写真掲載は、営利行為と言ます。
井の頭公園の撮影ルールは明確
井の頭恩賜公園などの都立公園は、市立公園とは違った撮影ルールがあります。
ご家族などの記念写真や風景写真を撮影する場合は、公園へ申請せずに撮影することができます。
各公園への申請が必要となるのは、撮影目的が営利・非営利に関わらず、公園の一定の場所を一定の時間、排他的、独占的に使用するような場合です。
例えば、テレビ・映画の撮影、モデル撮影会、宣伝用ポスター撮影などは申請が必要となります。
場所を占用するなら許可が必要、そうでないなら不要と、とても分かりやすいですね。
通行の邪魔にならなければ三脚も使用可能です。
また井の頭池周辺は繁殖期の野鳥が巣作りすることがありますが、巣にいるヒナや親鳥の撮影は止めましょう。
野鳥の巣に近づくと親鳥が警戒して巣を捨てたり、繁殖に失敗したりするそうです。
ペットは連れて入れるの？
吉祥寺西公園の犬の連れ込みに関するお願い（2020/10/25撮影）
公園ごとに違います
連れて入れる公園もあれば、入れない公園もあります。
公園ごとの注意書きに従いましょう。
ペットの立ち入りを禁止しているのは、草地・芝生地のある公園に比較的多い印象です。
草があることで飼い主が犬の糞を見落としたり、遊んでいる子どもが気付かず触ったりしてしまうことを避ける意味があるのかもしれません。
ペットを連れて入れる公園でも必ずリードを付け、きちんとふんの始末をするなどマナーを守って周りの人の迷惑にならないようにしましょう。
境にある武蔵川公園には、武蔵野市立公園で唯一ドッグランがあります。
井の頭公園はもちろんペット連れOK。ペット専用の水飲み場もあり、人気の散歩コースです。
ワンちゃんのためにもしっかりルールを守りましょう。🐕🦺
おまけ【公園看板の色のひみつ】
公園看板の色は3種類
市立公園の看板の色が3種類あるのは知っていましたか？
公園の特徴によって色が分けられています。
- 青…水辺空間のあるイメージの公園
- 緑…子どもたちが楽しく遊べるやさしさのイメージの公園
- ピンク…多様性のある親しさのイメージの公園
青い看板の公園はかなりレアです。
正直言って緑とピンクの「やさしさ」と「親しさ」の違いはよく分かりません。
市立公園と都立公園ではルールも違うので、目的に合わせて使い分けましょう。🙆