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吉祥寺について

玉川上水の橋〔吉祥寺周辺エリア〕まとめ(三鷹橋~井の頭橋)

2020年4月1日

三鷹橋

三鷹橋

多摩川の水を江戸の市中に引き入れるために、江戸時代初期に作られたのが玉川上水です。

吉祥寺を含む武蔵野の成り立ちにも大きく関わっています。

きちまめ
そんな玉川上水にかかる吉祥寺エリアの橋(三鷹橋~井の頭橋)をまとめました。🌉

玉川上水(三鷹橋~井の頭橋)

三鷹橋(みたかばし)

三鷹橋

三鷹橋は三鷹駅南口を出て左側

まずは三鷹駅南口の三鷹橋からスタート。🚉
三鷹駅の下を通っている玉川上水の出口なので、橋だと意識したことのない人も多いでしょう。

三鷹橋の親柱

三鷹駅の親柱と横からの写真

1957年に鉄道のレールを構造材の一部に活用して架けられた三鷹橋は、2005年に架け替えられました。
以前の古い三鷹橋の親柱と高欄の一部が残されています。

旧三鷹橋の親柱と高欄

旧三鷹橋の親柱と高欄

新しい三鷹橋が、旧三鷹橋のデザインの雰囲気を残しているのがわかります。
当時の生活を思わせる「手押しポンプ」も置かれていますが、水は飲めませんので注意。

風の散歩道

風の散歩道

歩くと気持ちいい「風の散歩道」

玉川上水の三鷹橋から井の頭公園までの南側(三鷹側)歩道は綺麗に整備され、「風の散歩道」という名前がついています。

風の散歩道に限らず、玉川上水沿いはとても気持ちがよく散歩におすすめです。

「乞食学生」プレート

「乞食学生」のプレート

歩道のスペースに掲げられた「乞食学生」のプレート

三鷹橋から風の散歩道を進むと、歩道がすこし膨らんだポケットスペースがあります。
そこに太宰治の小説「乞食学生」の一節が刻まれたプレートが飾られています。

玉鹿石(ぎょっかせき)

玉鹿石

「玉鹿石」青森県北津軽郡金木町産 1996年6月

乞食学生のプレートからもう少し進むと、歩道の脇に見慣れない石が置かれています。
玉鹿石という青森県名産の錦石(にしきいし)の一種です。

プレートには青森県北津軽郡金木町産であることが書かれています。

実は金木町とは太宰治の出身地。
なぜ太宰治ゆかりのモニュメントがあるのかというと、この辺りから玉川上水に身投げしたと言われているからです。

きちまめ
現在の水量では想像しにくいですが、昔の玉川上水は「人喰い川」とも呼ばれ、多くの人の命をその急流に飲み込む川だったのです。 自殺の名所としても知られていました。😨

むらさき橋

むらさき橋

むらさき橋越しに見える桜並木

むらさき橋は1955年に建設され、1998年に架け替えられました。
北側(武蔵野市側)は、春は桜並木が綺麗に咲きそろいます。

むらさき橋の親柱と名前の由来

むらさき橋の親柱と名前の由来

橋名の由来は、「むらさき染」という染め物から。
いわゆる「江戸紫」のことで、紫に染めるのに使われる「紫草(むらさき)」がこのあたりにたくさん咲いていたそうです。

ちなみに花は紫色では無く白色。紫に染めるのには花では無く根が使われていました。

現在は残念ながら絶滅危惧種。この辺りで野生の紫草を見ることはできません。

むらさき橋から見た玉川上水

むらさき橋から見た玉川上水

萬助橋(まんすけばし)

萬助橋

萬助橋は井の頭公園西園の入り口付近

1854~1859年に下連雀村の地主「渡邉萬助」によって架けられたのが最初。
渡邉家の「萬助」という名前は世襲制で、萬助橋もこの名前から来ています。

萬助橋の親柱・高欄・名前の由来

萬助橋の親柱と高欄と名前の由来

現在の萬助橋は1994年に架け替えられたもの。
親柱には橋灯(きょうとう)が組み込まれています。

萬助橋からみた玉川上水

萬助橋からみた玉川上水

萬助橋のすぐ横を水道管と思われる配管が通っています。

ほたる橋

ほたる橋

ほたる橋は井の頭公園400mトラック近く

ほたる橋は、吉祥寺駅方面から400mトラック(西園競技場)へ行くときに渡る橋。
いわゆる人道橋(じんどうきょう)で、歩行者用です。

ほたる橋

ほたる橋の橋名板と横からの写真

昔は玉川上水でたくさんのホタルが見られたそうなので、この付近にもホタルが生息していたのでしょう。
現在でも、西武拝島線の玉川上水駅付近では5月末~6月末にホタルが見られます。

ほたる橋から見た玉川上水

ほたる橋から見た玉川上水

牟礼分水(むれぶんすい)

牟礼分水

牟礼分水の分水堰と取水口(と猫)

ほたる橋から20メートルほど下流に、牟礼分水の取水口と分水堰が残っています。

牟礼分水とは、玉川上水の水を牟礼村の田んぼへ流すための分水で、牟礼用水、三鷹用水などとも呼ばれました。

1958年には暗渠化(川に蓋をした状態)され、1965年に正式に廃止となっています。

幸橋(さいわいばし)

幸橋

幸橋は手すりが木製

1987年建設の一般道。
高欄(手すりのこと)が木製の趣ある橋です。

幸橋の親柱と高欄

幸橋の親柱と高欄

小鳥の森と第二公園に挟まれた雑木林のエリアを抜けたところ。
井の頭恩賜公園はここまでとなります。

幸橋から見た玉川上水

幸橋から見た玉川上水

新橋(しんばし)

新橋

新橋は文字通り新しい橋

1957年に架けられ、2012年に拡幅して架け替えられた比較的新しい橋です。
明星通りが通っていて、近くには明星学園 牟礼キャンパスがあります。

新橋の親柱と高欄

新橋の親柱と高欄

すぐ近くに土地所有者のご厚意で解放されている「井の頭野草児童遊園」もあります。
撮影時(3月下旬)には、新橋付近でうぐいすの鳴き声が聞こえました。🐦

新橋からみた玉川上水

新橋からみた玉川上水

きちまめ
むらさき橋上流から入水した太宰治(と愛人の山崎富栄)の遺体が発見されたのが、この新橋付近です。

松影橋(まつかげばし)

松影橋

松影橋の近くには紅葉の木がたくさん

松影橋は川面からかなり高い橋となっています。
並んで通れるのは2人までといった感じの細い橋です。

橋の下流側に鯉がたくさんいましたが、玉川上水の鯉にエサをあげるのは止めましょう。🐟

食べきれなかったエサが川を汚したり、鯉が増えすぎて生態系のバランスを崩したりする可能性があります。

松影橋の橋名板と鯉

松影橋の橋名板と横からの写真と鯉

近くに法政大学 中学高等学校があります。

土手もかなりの急勾配で、崩れたのか少し下流には土嚢が積まれているところも。

井の頭橋(いのかしらばし)

井の頭橋

井の頭公園通りの通る「井の頭橋」

1999年架け替え。

井の頭橋の親柱と横から

井の頭橋の親柱と横から

井の頭橋から見た玉川上水

井の頭橋から見た玉川上水

少し下流の北側には、無人の野菜販売所があります。🥬

無人の野菜販売所

無人の野菜販売所

玉川上水は散歩におすすめ

玉川上水緑道

玉川上水緑道は散歩に最適

三鷹駅から井の頭公園をめざすだけでも、いつもとは違った気分で楽しめます。

運がよければ、いろんな鳥や動物に会えるかもしれません。

野良猫

やたら鳴く野良猫

きちまめ
三鷹駅からスタートして玉川上水沿いに歩き井の頭公園へ、そして帰りは吉祥寺駅からというのがおすすめの散歩コースです。🚶

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